【コラム】防災訓練(自助・共助のすすめ)

長尾福祉会では、事業所ごとに防災訓練を実施している。訓練の想定は、火災・地震・土砂災害などである。

近年、地震や土砂災害、台風被害等の自然災害が増えているように感じると言われています。だが、実はそうではなく、元々、日本は異常な地震発生国で、マグニチュード6以上の地震の約1割が日本で起きているのだ。そのこともあり、日本人は昔から、災害と共存していたことが、先人からの教えや書物等からうかがい知れる。

かの武将・武田信玄は、川の本流の堤に切れ目をいれ、大雨が降ると雨水が切れ目から逃げるので本流が守られた。また、加藤清正も阿蘇山から流れる2本の川の流れに時差をあたえることで、下流の流水量を調節したと言われている。

近年では、防災の意識から河川がコンクリート化され、堤防を作ってはいるものの、逆に水害が増えたところもあるという。古人の知恵が活かされていないこと、高齢社会の影響もあり、社会的に機能していない地域もある。

そのようなことからも、長尾福祉会では元々の地形がどうで、どのような災害の可能性があるのか仮説を立て、実際の訓練に活かしています。今後も地元地域の方の協力も得つつ、身のある対策を講じていきたいと考えています。