香川県社会福祉協議会がコーディネート役となり、平成27年4月から香川県内の社会福祉法人施設や社協、民生委員、児童委員をはじめ関係機関、団体が協働し、「生活のしづらさ」を抱え支援を必要とする方をトータルで支える仕組みづくりをめざして、「香川おもいやりネットワーク事業」を実施しています。
人と人とがつながる中で、ふだんのくらしを支え、「福祉でまちづくり」を理念として、①事業に参加する社会福祉施設や社協と民生委員、児童委員等それぞれが持つ機能を活かして、地域のあらゆる社会福祉問題を受け止めるネットワークつくり、つなぎ、つながり、地域で課題を解決する仕組みをつくる。②支援を必要とする方たちの、地域での自立生活をトータルで支える仕組みをつくる。③改正社会福祉法で、社会福祉法人の責務として求められている「地域における公益的な取組」として実施する。としている。
ゆたか荘も香川おもいやりネットワーク事業の参画法人施設として活動しています。さぬき市での活動としては、まずは顔が見える関係づくり、今までつながっていなかった、社協や参画法人施設、民生委員等とつながる事から始め、月一回地域ネットワーク会議を開催。そこから社協や民生委員から制度の狭間で支援が受けられず困っている方や生活困窮者等個別ケース検討会をおこない、相談支援を実施しています。
モデル事業や支援内容として、誰でも集えるフリースペース(居場所づくり)土曜日の子ども支援(一時預かり)等行っている参画法人や、ゆたか荘でも、平成29年10月に、就労希望しているが、長い間仕事に就いていない事から、仕事をする自信がなく、就職につながっていない一人暮らしの生活困窮支援者の就労体験の場のモデル事業を実施しました。このように香川おもいやりネットワーク事業に参画する事で、今まで社協や、民生委員だけでは対応ができなかった事が、施設とつながる事で新たな支援ができ、また社会福祉法人施設としても、地域貢献活動ができます。
しかし、おもいやりネットワークの活動は、まだまだ活動自体知られていない事から、啓発活動にも力を入れており、地域の祭り等イベントでブースをつくり周知活動、またチラシを作り一般の方にも知ってもらえるよう活動もしています。
地域で制度の狭間で支援を受けられず困っている方、生活困窮者、孤立されている方など、生活のしづらさを抱え支援を必要としている方が、思っていた以上におり、その方々を社会福祉法人である我々も、地域で支えなければならない事を感じています。香川おもいやりネットワーク事業で、つながり、つなげ、支える事で地域における課題を解決し、トータルサポート、まちづくりができればと思います。